Q : 入院中、胸部X線撮影を何度も撮られましたが、大丈夫でしょうか?

A. 胸部X線撮影1回の被ばく線量は非常に少なく,まったく問題にならない.

急性期には,状態の把握や治療方針の決定等のため,頻繁に撮影が行われることがありますが,これは,放射線被ばくによるリスクより,検査で得られる利益の方が十分大きいと判断されたためです.

胸部X線撮影1回の被ばく線量は非常に少なく,0.1mGy程度です.ただし,これは肺野部だけに限定された被ばくですから,全身の影響を考慮した実効線量 に直すと0.027mSv程度になります.これは,成田空港からサンフランシスコ国際空港まで航空機で移動したときの実効線量とほぼ同じです.放射線被ば くによる発ガンは,100mGy以下では自然発生するもとの区別がつかないとされており,数十回撮影したとしても,まったく問題になりません.

線量のスケール
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